砲撃可能な艦船を「公船」と呼ぶ不思議な国、ニッポン!

 2月1日から中国共産党政府が兵器使用を許可したことで中国海警局の艦船による沖縄県の尖閣諸島周辺での挑発が一段とエスカレート。

 いつでも砲撃可能な艦船を「公船」と呼ぶ日本の新聞、テレビ。

 「公船」と聞くと、誰もが非武装の船舶を想像するのではないか。

 誤解を与えるような表現は改めるべきだ。私は正確を期すために「艦船」と表現している。

 元毎日と産経の記者だったジャーナリストの古森義久がこう訴えた。

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 2020年の1年間を通じると、中国艦艇が尖閣諸島の接続水域に侵入したのは合計333日だった。ほぼ毎日に近い数である。一方、日本領海に侵入したのは計29日。毎月2回以上の頻度だ。

 さて日本側では、この犯罪行為を働く中国の艦艇を「公船」と呼ぶ。日本の政府もメディアも足並みをそろえて「公船」と評する。

 その表現はいかにも正当な公務を執行する政府当局の船という意味にも響く。辞書では「公船」とは以下のように定義。

(1)官庁・公署などの管理に属し、公用に供される船舶。練習船・測量船・巡視船など。

(2) 国際法上、国家の公権を行使する船舶。軍事用、警察用、税関用の船舶など。

 以上をおおざっぱにまとめれば、公船とは国家あるいは政府機関の正当な権利を行使する船ということになろう。ただしその「権利」はあくまでその当事国にとっての権利である。

 尖閣問題の場合、中国側の「権利」は日本からすれば違法であり、不当である。一方的な日本の主権の侵害なのだ。

 侵害される側が、侵害する側の船を「公船」と呼ぶのは、おかしな話である。自分の家に侵入してくる強盗を「公務の役人」と呼ぶに等しい。

 「公船」という名は軍事能力や殺傷性のない非武装の船を思わせる。だがとんでもない。

 日本の領海に侵入してくる中国船は事実上の軍隊の艦艇だ。所属する組織は中国海警局である。

 中国海警局は中国人民武装警察の一部で、人民武装警察は中国の正規の軍隊である人民解放軍の一翼を担う。

 海警局は武装警察部隊の他の部隊と同様に中国共産党中央と中央軍事委員会の指揮下にあるのだ。

 さらに日本領海に侵入してくる海警局の船は武装している。軍事力を行使する権利を中国当局から与えられている。

 日本侵入の艦艇は通常、4隻の艦隊を組んで航行するが、みな数千トン、ときには1万トンを超える軍艦と呼べるフリゲート艦や巡洋艦、駆逐艦。

 最近まで人民解放軍の海軍の艦艇だった船がそのまま海警局に回され、日本領海へと侵入してくる場合も多い。

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