突然、アナタが「日本語を話すな」と命令されたらどうする?

 ある日突然、アナタに「日本語を話すな。日本語の本を読むな。日本の歴史を口にするな、学ぶな!」と命令されたらどうする?命令に背いた者は、連行され「行方不明者」として片づけられる。そんな恐ろしいことが現実の中国で起きている。

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 AFPによると、ウイグル自治区の自宅からブグラ・アルキンさんの父親であるアイエルケン・イブライン氏が突然、中国公安によって連れ去られてから、2年近く経過。

 2018年10月に拘束される以前、イブライン氏は多数の書籍をウイグル語に翻訳する大手出版社を経営していた。だがアルキンさんはそれ以降、父親の消息を知らない。

 「父親は、ウイグルの出版業界に強い影響力を持っていた。そのせいで、中国政府の標的になった」

 米カリフォルニア州に住むアルキンさんはそう説明し、「私たちの生活は文字通り破壊された」と語った。

 だがこれはアルキンさんに限った話ではない。

 米首都ワシントンに本部を置く人権擁護団体「ウイグル人権プロジェクトによると、2017年4月以降、ウイグルの知識人少なくとも435人が拘束されたり、消息を絶った。

 ウイグル人の言語研究者や学者、出版者の摘発は、ウイグル人のアイデンティティーや文化を拭い去り、漢民族に同化させようとする、中国共産党による活動の一環だと、海外の人権擁護団体はみている。

 ウイグル人の文芸評論家で作家のヤルクン・ロジ氏は、新疆ウイグル自治区共産党委員会書記に強硬派の陳全国が就任した後、2016年10月の一斉摘発の第一波で拘束された知識人の一人だ。

 親族は後に、ロジ氏が2018年1月に国家政権転覆扇動罪で懲役15年の有罪判決を受けたことを突き止めた。国家政権転覆扇動罪は通例、政治犯に対して適用される漠然とした罪だ。

 息子のカマルトゥルク・ヤルクン氏によると、ロジ氏が拘束されたのは、10年以上にわたって使用されてきたウイグル文学の教科書の編集を担当していたことに関係していると、当局は示唆したという。

 教科書に携わったロジ氏の同僚全員が、この時期の前後に拘束されている。

 新疆では2012年以降、260万人近い生徒たちに向けて、学校において標準中国語とウイグル語の2言語教育を徐々に適用してきた。

 これ以前には、主にウイグル語やその他の少数派言語で授業が行われていたという。

 「こうした教科書の廃止とウイグル語教育の撤廃によって、ウイグルの次世代の若者たちは、自らとウイグル文化のつながりを見いだせなくなるだろう」とヤルクン氏は指摘。

 「ウイグル人の全てのアイデンティティーを消し去り、中国語を話し、中国語で考え、自分たちの歴史や文化を知らない人々…になるように同化させるのが中国のやり方だ。これについて私は、悲しみと同時に憤りを覚える」と話した。 (以上 AFP)

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