知っていたか?日本人は既に台湾問題の「当事者」!

 「戦争」という現実を想像できない者はただ、この衝撃のレポートに戸惑うだろう。

 私はこの10年間にこれほど衝撃を受けた記事はない。現実がここまで進行していることにショックを受けた。

 しかし、私たちは、ここから逃げることはできない。

 この日経の記事をどう判断するかは、あなた次第である。

 ただし、これを読まずにいたら、後悔する。

 日本人は台湾問題に無関心であってはならない。日本は既に「当事者」だからである。

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衝撃の日経の解説。

 中国をにらみ、バイデン米政権はアジアへの関与を一気に深めている。とりわけ際立っているのが日本との連携だ。

 米国の外相(国務長官)と国防相(国防長官)は最初の外遊先に日本を選んだ。バイデン大統領も4月、ホワイトハウスへの最初の賓客として菅義偉首相を招く。

 バイデン政権が日米結束を急ぐのは安全保障上、世界で台湾海峡や日本周辺がいちばん危ないとみているからだ。

 焦りが露わになったのが、この地域を管轄する米インド太平洋軍のデービッドソン司令官による議会証言だ。

▼インド太平洋の軍事バランスは米国と同盟国にとって一層、不利に傾いた。

▼米軍が効果的な対応策を打つ前に、中国が一方的な現状変更を試みるリスクが高まっている。

▼台湾への脅威は今後、6年以内に明白になるだろう。

 このうち最後の発言は2027年までに中国が台湾を侵攻する危険を示唆するものだ。

 米軍は質では勝るとしても、アジアに配置している通常戦力の物量では、中国軍に圧倒されている。司令官の発言はそんな危機感の表れだ。

決して誇張ではない。状況はさらに悪化する方向だ。中国軍の戦闘機は現在、米軍の5倍だが、2025年には約8倍に急拡大。

 中国軍の空母は米軍の3倍、潜水艦は6倍強、戦闘艦艇も9倍に増える。

 米中両軍がアジアで戦ったらどうなるか?

 米国防総省は、様々な図上演習を実施してきた。コンピューター上で「仮想戦争」訓練だ。

 台湾海峡をめぐる図上演習ではここ数年中国軍チームに惨敗している。しかも2018年ごろから、負け方はよりひどくなっている。

 日本でも複数の図上演習が密かに行われた。インド太平洋の米軍と自衛隊を合わせても中国軍に劣勢を強いられかねない結果となり、日本政府内に衝撃が広がった。

 米軍は総戦力では中国軍をしのぐ。米国は世界全体で空母11隻を抱え、核戦力は中国の比ではない。アジア紛争でこれらを総動員すれば、対中優位は揺らがないと思いがちだ。残念ながら、答えは「ノー」。

 いざという時に、米軍が世界の戦力をかき集め、アジアに持ってくるには「長い時間を要する」ことが一因だ。

 エルブリッジ・コルビー元国防副次官補は警告する。

 「状況は非常に深刻だ。中国は米軍が戦力を(各方面からアジアに)移動させる前に、紛争を決着させることを目指しているからだ。

 日本の対応も十分ではない。直接、影響を受ける日本は、もっと真剣に現状を受けとめるべきだ」

 コルビー氏によれば、米空母11隻には整備中のものも含まれるほか、米本土からアジアに移動するにも数週間かかる。

 バイデン大統領や側近らは就任後、さまざまな機密情報に接し、現状に強い危機感を抱いたにちがいない。

 そこで、最前線の日本はどうするつもりなのかを知るため、日米2プラス2や対面の首脳会談を大慌てで設定した。

 では、日本はどうすべきか。まず大切なのは、これは米国ではなく、一義的に日本自身の問題だと認識することだ。

 そのうえで、2つの緊急課題に答えを出さなければならない。第1に自衛力への投資が十分なのかという点だ。防衛費は国内総生産(GDP)の約1%にとどまる。

 米欧同盟の北大西洋条約機構(NATO)では、友好国に囲まれたオランダやベルギーといった国々ですら「2%」への増額を求められている。財政事情が火の車とはいえ、中国の隣にある日本が約1%で足りるとは思えない。

 第2にアジアの米軍体制をどう改めるのか、日本から積極的に知恵を出すことが大事だ。それに伴い、自衛隊をどう変革するかも米側と詰める必要がある。

 米国防総省内ではかねて「米空母を主力としたアジア前方展開は中国軍の標的になりやすく、時代遅れ」(同省元高官)との指摘がある。

 中国は地上配備型の中距離ミサイルを2000発近く抱えているとされるが、自衛隊や米インド太平洋軍はゼロだ。この不均衡への対応も待ったなしだ。

 米中の確執は軍事だけでなく、ハイテク、人権、政治体制にも及んでおり、対立は長く続くだろう。意図しない衝突を防ぐため、日米が中国と危機管理の体制を整えることも課題だ。

 日米2プラス2はこうした作業の始まりになる。軍事バランスが刻々と悪化するなか、許される時間的な猶予は多くない。

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