感染者の76%に後遺症だが診療する病院は全国で7か所!

 コロナの後遺症に悩む人が多い。国立国際医療研究センターによると、「コロナ感染者の76%に後遺症が見られた」という。

 後遺症の治療に取り組んでいるヒラハタクリニック院長の平畑光一さんに毎日新聞が聞いた。

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 「コロナで重い後遺症の症状が出ると一生続く可能性があり、その後の人生が破壊されてしまう。それがコロナの怖いところ」。平畑さんは、こう訴えた。

 平畑さんが診療したコロナ後遺症関連の患者は約1100人。2020年11月から21年1月18日までの約2カ月半に診療した患者は653人に上る。

 653人の内訳をみると、女性が男性の約1・4倍。最も多いのは40代の女性で18・7%(122人)。次いで30代女性が13・3%(87人)、40代男性13・2%(86人)となった。

 全体の年代別では、40代が31・9%(208人)で最多となり、30代が23・7%(155人)、20代が18・1%(118人)と続く。

 患者が訴える症状(複数回答)で最も多いのは、「倦怠感」が95%。「気分の落ち込み」87%、「思考力の低下」83%、「頭痛」78%――と続く。五つ、六つの症状を複合的に抱えている人が多い。

 特に深刻なのが、強い倦怠感に苦しむ人だ。週の半分近く起き上がることさえ困難な状態になった人が少なくない。

 こうした症状が続き、会社を解雇された人が10人以上、休職を余儀なくされた人が100人以上もいる。

 歯磨きやドライヤーで髪を乾かすことができなくなってしまった40代の女性や、高校の運動部で活躍していたのに運動ができなくなってしまった10代女性もいる。

 現時点では確たる治療法はない。平畑さんは、漢方を中心に処方している。

 「自分に合う漢方などが見つかれば症状は軽くなる。が、寝たきりの状態になってしまうと、すぐには治らない。4~5年かけて治療していくしかない」。

 忘れられない患者がいる。関東地方に住む50代の女性だ。強い倦怠感などの症状があり、約半年間、30カ所以上の医療機関を回っていたが、PCR検査を受けられなかった。

 「精神科の領域だ」と、あちこちの医療機関にかかっても取り合ってもらえず、精神的にボロボロの状態だった。平畑さんが診療したが、症状はなかなか改善しなかった。

 数週間後、警察から電話が入った。「女性が自殺した」。ショックで言葉を失った。

 「統計がないのでわかりませんが、後遺症に悩んで自殺した人が多いのではないか。いつ治るか、どうやったら治るかわからない症状と向き合うのは精神的に非常に苦しい」。

 後遺症を巡っては、国立国際医療研究センターが元患者を対象に追跡調査を行っているが、対象者は63人と、平畑さんの調査の10分の1だ。

 「政府は調査中とはいえ、少なくともコロナ感染後に後遺症の症状が出る可能性があるということをもっと周知すべきだ」と訴える。

 平畑さんが把握している限りで、後遺症を診療している病院は大学病院で2カ所、民間病院では5カ所しかない。

 「後遺症患者が倦怠感を訴えると、医者が『気持ちの問題だ』『リハビリしなさい』などと言うことがあるようですが、それは間違っている。

 気持ちでどうこうなる症状じゃないし、なるべく体を動かさないようにすることが大事。そういったことを伝えたい」

 平畑さんのクリニックは、渋谷の繁華街近くにある。今もマスクをせずに大声で話している若者をよく目にし、「若者のコロナ慣れ」を実感する日々だという。

「まさに背筋が凍る思いがします。若いから、コロナに感染してもどうせ死なないと思っているのかもしれませんが、後遺症で寝たきりに近い状態になっている若者は実際にいます」 (以上 毎日新聞)

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