フリーの特ダネをメディアが一斉に後追い!

2012年10月23日のブログ「半歩前へ」  復興に名借りた予算泥棒、の再録だ。

▼フリーの特ダネだった
 NHKが先鞭をつけたと思っていた復興予算の流用報道は、フリーランサーの特ダネだった。福場ひとみは、NHKより1カ月以上も前に、復興予算を霞が関の庁舎改修や原子力研究費に流用していることを突き止め記事にした。大手マスコミは、こぞって「後追い記事」を書いたのである。情けない。(敬称略、小見出しは当方で付加)

 復興予算の流用は9月9日のNHK「スペシャル追跡 復興予算19兆円」の放映を機に、朝日、毎日、読売など各社が競って報道。ところが、福場は、7月末発売の「週刊ポスト」(8月10日号)で予算流用の核心を既に報じていた。以下は「19兆円復興予算をネコババした泥棒シロアリ役人の悪行」と銘打った福場の特集記事である。

▼予算掠め取るシロアリ官僚
 震災復興に際し「絆」という言葉が広まった。だが、未曾有の大災害から立ち上がろうとする国民の団結を断ち切ったのは、それを束ねるはずの政府と官僚だった。復興予算をシロアリ官僚たちが掠め取っている実態を徹底取材によって白日の下にさらす。

 岩手、宮城、福島3県の仮設住宅には約27万人が暮らしているが、これまでに着工した復興住宅はわずか229戸。計画の1・1%だ。高台への集団移転も希望している2万3300戸も実現にはほど遠い。

▼復興が進まない理由
 東北復興が進まないのには理由がある。被災者のための震災復興予算が、役人たちに掠め取られているのだ。東京・霞が関の中央官庁の建て替えや地方大学の図書館改修といった被災地以外のハコ物・土木工事から、役人の年金やディズニーランド割引券まで、とんでもないところに湯水のように使われている。

 国の予算は制約ばかりで被災地が本当に必要としている事業には、使えない仕組みになっている。地元自治体は津波で水没した地域の地盤かさ上げや流された公共施設の建て替え、小中学校の耐震工事、避難所までの道路整備の予算を要求したが、大半は却下された。

▼ディズニーランドも
 復興予算には「全国防災対策費」という名目がある。国交省はこれを使って36億円を霞が関など政府の官庁舎を改修する計画を立てた。石巻市役所は1階部分が水没し、5・6階の吊り天井が壊れるなどの被害が出たが、「市庁舎を改修する予算は現段階ではありません」と市の管財課担当者。ところが、実は同じ石巻市にある国交省の港湾合同庁舎には、今年4億円の改修費用が計上されている。

 公務員の人件費にも総額131億円を計上。これには、通常の給与だけでなく、彼らの年金や福利厚生費用、さらには退職金(計7億円)まで含まれている。
環境省は職員の年金保険料として1・8億円を復興特会から出させている。福利厚生費用には、様々な特典がある。スポーツクラブの利用料割引や、東京ディズニーランドの入場料割引まである。

▼原子力ムラに復興予算
 復興予算は海の向こうにも消えている。南極に行く調査捕鯨に18億円、調査捕鯨に反対するシーシェパードの攻撃から捕鯨船を守るための対策費に5億円。理由は「石巻はかつて捕鯨の町だった」からだという???これがなぜ、震災復興事業なのか。

 極め付きは独立行政法人・日本原子力研究開発機構。文科省や会計監査院からの天下り役員が所属するこの法人は、原子力ムラの中心として研究を行ってきた。驚くべきことに、ここにまで復興予算が使われていた。機構への拠出総額は何と107億円に上る。

▼復興に名借りた予算泥棒
 以上が福場ひとみの特集記事の抜粋である。これでは、復興に名を借りた予算泥棒だ。被災地の復興が進まないのも無理はない。福場は4月ごろから復興予算のカラクリを辛抱強く取材していたという。大手組織に所属する記者の諸君、感想を聞かせてくださいな。

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