古賀茂明が変わらない日本政府の及び腰外交を批判!

 よくもまあ、こんな瓢箪ナマズの日本が、ここまで生き延びてきたものだ。

 日本の最大の弱点は、外交が不在であることだ。

 外交の場で日本が存在感を見せた場面を私はまだ見たことがない。

 常に「あいまいな姿勢」が影を薄くしている。これは人間も同じだ。

 白黒ハッキリした性格の私は、そんな人間が好きになれない。

 経済産業省元幹部官僚の古賀茂明が、昔も今も変わらない日本政府の及び腰外交を批判した。

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 中国政府によるウイグルや、ミャンマー国軍深刻な人権侵害に対して国際社会が批判を強め、経済制裁を科すなどの動きに出ている。

 その中で日本の姿がない。政府は「中国やミャンマー政府に働きかけることが重要」(官房長官の加藤勝信)と言い張るが、具体的なアクションは起こしていない。

 思い出すのは、1989年の天安門事件の際の日本政府の対応だ。国際社会が一斉に対中制裁に乗り出したのに対し、日本はG7で唯一、中国の孤立回避を訴えて制裁に加わろうとはしなかった。

 日本政府が自己正当化のために持ち出した理屈が、「日本は先進国のなかで中国と対話ができる唯一の国」というものであった。

 この姿勢は今も変わっていないのか、デモ参加者を弾圧し、700人以上の死者を出したミャンマー国軍の暴挙を前にしても、具体的な制裁は明言していない。

 「人権弾圧に甘い国・日本」の姿は国際社会にどう映るのだろうか?

 日本は現在、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの計5ヵ国による機密情報共有の枠組み「ファイブアイズ」への仲間入りを希望している。

 自由や人権など、共通の価値観を持つ国同士が情報共有することが、世界の平和や安定に役立つという理由からだ。

 しかし、その一方で中国やミャンマーに対して及び腰の態度を取り続けている日本は、人権を重視する国々や、日本に信頼を寄せる各国の市民から「ダブルスタンダード」として認識され、信頼を得ることはないだろう。

 今の日本政府は、果たして人権尊重や民主主義という先進国の基本となる価値観をどれほど大事にしているのだろうか?

 日本政府にとって人権尊重も民主主義も「お題目」にすぎない。

 これだから「制裁に及び腰の日本」の姿勢が中国やミャンマーに見くびられるリスクも見逃せない。何をしても文句を言ってこない国となめられかねない。

 結局、日本は世界中から軽蔑されるだけだ。

 菅首相とバイデン米大統領の初会談や6月開催のG7で、日本が制裁参加を求められる可能性は極めて高い。

 その席でこれまでのような二重基準の「コウモリ外交」を繰り返してはいけない。 (以上 「週刊プレイボーイ」)

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