憧れの正社員になって見たものの、そこは地獄だった!

 選挙になると、与党も、野党も「10万円の給付金」などと景気のいい話ばかり口にする。なぜ、もっと地に足が付いた訴えが出来ないのか?

 現実を知るがいい。

 知ると、いかにひどいことが平気で行われているか分かるはず。

 憧れの正社員になって見たものの、そこは地獄だった。

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東京新聞が伝えた。


 正社員に転職し初めての月給は18万円だった。「奴隷みたいに長時間働いたのに、正社員の給料ってこんなに安いんだ」。

 東京都内の洋菓子店で販売員として働き始めた渡辺美咲さん(25)=仮名=は、銀行ATMの残高表示にぼう然とした。

 失望しつつ「決まった給料が入る安心感はある。長く働こう」と思い直した。元は都内の焼き鳥店のアルバイトで4年半ほど生活していた。

 コロナの流行で真っ先にしわ寄せを受けたのは非正規だった。渡辺さんも週5日の勤務体制が2日まで激減。月20万円ほどの収入は半減し昨年末にバイトを辞めた。

 転職先は「シフトが削られない正社員」を条件に選んだ。しかし正社員の職場は、朝9時から夜9時まで12時間の長時間労働が前提のシフトが組まれていた。月の労働時間は230時間を超えた。

 「たまには百貨店の総菜でぜいたくできる」と憧れていた正社員生活。現実は1食500円の社員食堂を利用するのも惜しく、クタクタになった夜、帰る途中にスーパーへ駆け込んで値引き品を買い、昼食用の弁当を作る毎日だった。

 疑問が膨らみ月給を調べてみた。基本給18万円弱は1日8時間の所定労働時間で時給換算すると1019円。東京都の最低賃金(最賃)と6円しか変わらず、前のバイトの1270円に及ばない。

 どれだけ残業しても月給は24万円が上限だった。「正社員になれば安心」と思っていたが、現実は「安定があるだけで低賃金」だった。

 正社員で働いた会社を辞め、今月から労働組合職員になった渡辺さん。働く人を支援する側に回ると自分と同じ経験をしている人が多いと実感した。

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