2015年夏に「何が起きたか」アナタは知っているか?

 2015年の夏は、安倍晋三が戦争法(安保法制)を強行採決するなど独裁化を際立たせた。それまで専守防衛に留めていた自衛隊を米軍支援のために海外派遣が可能なように拡大した。憲法については「解釈改憲」などと訳の分からない理屈で法を捻じ曲げた。

 このようにドンドン前のめりになる安倍に危険を感じ、学生団体「SEALDs」が毎週金曜日の夕方から国会前で抗議集会を開いた。政党色のない純粋な若者たちの呼びかけに、一般市民が呼応し、年金生活者や子連れの若いママさんまで参加した。これに多くの学者や弁護士が参加。慌てて野党も加わった。

 戦前回帰をチラつかせる安倍に怒りを感じた私は毎週のように議事堂前に足を運んだ。この集会の特徴は9割以上が個人参加。組織動員はどこにも見られなかった。「若者たちの手によって本物の民主主義運動が日本で起きた」と、私は心の中で歓喜した。

 岸内閣当時の大安保反対闘争の再来を期待した。だが、それは幻想だった。マスコミが安倍の顔色を伺って全く動かなかった。現場に取材に来ているのにどこも報道しない。無視した。こんなバカな話はない。朝日やNHKなどマスコミは、安倍の強権をそれほど怖れていた。「日本の言論は死んだ」と私はブログ「半歩前へ」で怒りを綴った。

 2016年3月にテレビ朝日の人気番組「報道ステーション」から古舘󠄁伊知郎が消えた。「クローズアップ現代」の人気キャスター、国谷裕子も降板させられ、番組自体がなくなった。さらに毎日新聞の岸井成格がTBSの報道番組から突然、干された。このように安倍政権に批判的な発言をした報道関係者は次々、粛清された。戦時中の言論弾圧を思わせた。

 「国民の怒りが爆発するに違いない」と私は信じた。だが、何も起きなかった。国会前のデモの参加した数は最大時でせいぜい3万人台。100万人どころか10万にも届かなかった。

 私はネットで繰り返し警鐘を鳴らしたが、ネットの傍観者たちは客席から動こうとはしなかった。「空気が抜けた日本人」 そう感じた。

 感情をなくし、怒りを忘れた日本人。ただ「長いものに巻かれろ」権力には逆らうな」と見つめるだけの日本人・・・。

 無気力な者たちに怒りも忘れた。

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