ヤクザ口調で声を荒らげ、菅を怒鳴りつけた麻生太郎!

 菅義偉は自民党役員人事の一任を取り付けるため9月2日、麻生太郎に麻生派の河野太郎の幹事長起用を打診した。

 その時、麻生が何と返答したか? 西日本新聞が次のように詳しく報じた。

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 麻生は声を荒らげて、「オマエと一緒に河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ!」

 菅は説得を試みたが麻生は最後まで首を縦に振らなかった。安倍晋三にも党人事への協力を求めたが“三くだり半”を突き付けられた。菅義偉が「孤立」した瞬間だった。

 一夜明けた3日午前11時半、自民党本部8階。居並ぶ党幹部を前にした菅は静かに目を閉じた。事務方が用意した「党役員人事は6日に行う」という書類には目を落とさず、こう言葉を絞り出した。「1年間、コロナ対策に全力を尽くしてきた。総裁選を戦うには相当のエネルギーを要する。総裁選は不出馬とし、コロナ対策を全うしたい」

 3日午前11時20分ごろ、菅は自民党役員会に出席するために訪れた党本部で、二階俊博に辞意を伝えた。前日には総裁選出馬の意向を示していた菅の突然の変心。驚いた二階は慰留したが、菅は無言だった。菅はこれに先立ち官邸で麻生にも面会。「しんどいです」。菅の気力はすでに失われていた。

 コロナ対策では「後手」批判を浴び続け、東京五輪の政権浮揚効果も不発。8月にあった地元の横浜市長選でも支援候補が「大敗」した。

 党内には「首相のもとでは選挙は戦えない」という声が日増しに高まる。支持を期待する麻生も周囲に「このままだと、選挙は厳しいな」と漏らすようになった。

 追い打ちを掛けたのが、9月の自民党総裁選で対抗馬になる岸田文雄の「二階切り」を含む人事改革案。党内の中堅、若手から歓迎する声が上がり、総裁選の流れは岸田に傾き始めた。

 焦りを募らせた菅義偉や側近議員たちは総裁選の先送りを模索。そこで浮上したのが、総裁選前に衆院解散し、与党勝利をもって党総裁選を乗り切る「9月中旬解散説」だ。

 東京・赤坂の衆院議員宿舎で8月31日、菅は二階に既定路線とされた任期満了選挙に加え、9月中旬解散が選択肢にあることを伝達。二階は菅の判断に委ねると返答した。だが、31日夜にこの話は漏れ伝わり、党内から「道連れ解散だ」「無理心中するつもりか」との批判が一気に広がった。

 麻生から9月解散説を知らされた安倍は、菅に電話で「総裁選はやるべきだ」と忠告した。

 翌1日朝、菅は官邸で「解散できる状況ではない」と表明。「解散カード」を封じられた上、党内の信頼も同時に失った。

 菅が岸田の「二階切り」への対抗策として打ち出した人事刷新案も、この解散騒動で行き詰まる。

 菅は安倍、麻生と折り合いが悪い二階を幹事長から外すことで歓心を買い、さらに知名度の高い河野や小泉らを要職に起用することで刷新感を演出するはずだった。

 だが、総裁任期まで1カ月を切る中での異例の人事案は「保身のためという狙いが透けて見える」(中堅議員)など、遠心力を招くばかり。麻生は河野に人事要請を受けないよう求め、安倍の出身派閥の細田派も距離を置き始めていた。

 総裁選で菅が敗れることを想定すれば、菅の人事案に乗ることはリスクが高い。「誰も引き受け手はいない」(首相周辺)。無派閥で党内基盤のもろい首相に残された手は、もう残っていなかった。

 菅は3日、官邸で辞意の理由について「コロナ対策と総裁選は両立できない」と語った。だが、人事が見込みも立たず、孤立無援の末に1人で辞任を決めざる得なかったのが実情だ。

 首相側近はテレビで菅の辞意を知り、こう嘆いた。「人事権も解散権も封じ込まれた総理総裁なんて見たことがない。最後は裸の王様だったよ」

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