死の寸前で自殺を思いとどまった20代の夫!

都内の20代の男性は、ことし2月、勤務先の会社から突然、解雇を告げられ、その日のうちに寮からも退去させられた。

妊娠中の妻を連れてウイークリーマンションに引っ越したが、家賃が払えなくなり、友人から借りた車で夫婦で寝泊まりしている。

再就職しようとインターネットや転職サイトで就職先を探し、合わせて50社に応募したが結果はすべて不採用。

人事担当者からは「新型コロナのせいで経営が厳しく、選考自体を見送る」などと説明され、短期のアルバイトさえ見つからなかった。

男性に当時のブログを見せてもらうと、「今、現在は無職。もはや、自分ではどうしようも出来ないほどの地獄にいる。壮絶、過酷な人生を経験している最中です。人生本当に何があるかわからない」と綴られていた。

男性は当時の心境について「再就職したくても新型コロナのせいで仕事が見つからず、お金がどんどんなくなっていく不安しかありませんでした」と振り返った。

1日に口にしたのは、おにぎり1個と水だけ。所持金は僅か500円になり、ついには自殺が頭をよぎった。

男性は当時の心境について、「妻につらい思いをさせてしまっているという重圧がのしかかり、『どうにかしないといけない』と、それだけを考える毎日でした。

でも、どうしようもできず、家族だけでも守ろうと思い、自分が死ねば保険で守れるのではないかと考えるようになりました」と打ち明けた。

ことし6月、男性は、「最後に誰かに自分の話を聞いてもらいたい」と偶然、インターネットで見つけた支援団体の相談窓口にSNSでメッセージを送信。

それを見た相談員が、その日のうちに泊まれる部屋を用意し、自殺を思いとどまることができた。

男性はその時の心境について、「『聞いてくれる人がいたんだ』という気持ちと、車中泊をしなくて済むし、食べるものもあるという安心感がいちばんでした。もし相談がつながっていなかったらと考えると怖いです」と話していた。

その後、就職先も見つかったという男性は「自分がこんな状況になるとは1ミリも思っていませんでした。自分自身ではどうにもできない部分もかなり大きかったと感じています。

一方で自分で何とかできるという気持ちが強く、どうにもできないことを受け入れられない自分もいて、誰かに相談しようとしてもできないということの繰り返しでした。

1人で悩んでも解決しないし、よくない方向に考えがいってしまうので、少しでいいから話せる場と機会があれば、最悪の状況にはならないのではないでしょうか。

メールや文章でもいいので、相談できることが何より必要だと思います」と話していた。 (以上 NHK)

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