都知事選で「与野党対決の構図」は絵空事!

 日刊ゲンダイの記事には時々目を見張る優れたものがあるが、これはいただけない。山本太郎の都知事選出馬に関する記事である。

「そもそも、野党統一候補が実現しなかったのは、山本氏が無所属ではなく、れいわからの出馬にこだわったからだ。もし、山本氏がれいわにこだわらなければ、野党統一候補になっていたはずである」と日刊ゲンダイ。

 残念ながらお門違い。太郎の記者会見を聞いていたら分かるはずだ。山本太郎が主張したのは「消費税5%の合意」である。

 昨年10%への引き上げで庶民の暮らし向きが悪化した。そこにコロナが襲いかかり、倒産、解雇の連鎖で預金を取り崩すなど日々の暮らしは最悪の状態だ。

 政治がまず取り組むべきは消費税の引き下げだとして、山本太郎は出馬の条件として、消費税5%への引き下げを突き付けた。

 ところが民主党時代に消費税引き上げを決めた立憲民主党は首を縦に振らなかった。

 消費税ゼロが「れいわ新選組」の方針だ。それを5%まで譲歩した。それにもかかわらず、立憲民主党は拒否。

 消費税一つ引き下げようとしない政党とは「やっておれない」と話し合いは決裂した。日刊ゲンダイが指摘する「れいわ」云々は副次的な話だ。

 この話を後で知った日本共産党の小池晃は「そんな話は全く聞かされていない」と驚いた。「れいわ新選組」との窓口を務めたのが立憲民主党だったからである。共産党は昨年の段階で山本太郎と「消費税5%」で合意していた。

 こうしたボタンの掛け違いはほかにもあった。

 国民民主党は早々と自主投票を決めた。

 立憲民主党を後押しする連合は小池支援を決定済みだ。

 こうした中で、立憲民主党がどこまで本気で都知事選に臨むのかも不明確だ。山本太郎に断られたので、「仕方なく宇都宮を支援」することにした。

 一部で「山本太郎が野党結集を邪魔したために与野党対決の構図が崩れた」と好きなことを言う。

 だが、今回の都知事選は元から「与野党対決の構図」など存在しなかったことがこれで分かったと思う。

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