放射能は「東電の所有物ではない」と拒絶!

2011年12月05日のブログ「半歩前へ」  震える被災者、東電にボーナス、の再録だ。

▼むき出しの傲慢ぶり
 溜まった新聞を整理していたら、わが目を疑うような記事を見つけた。東電の放射能で営業停止に追い込まれたゴルフ場が除染を求めたところ、なんと、放射能は「東電の所有物ではない」、と拒絶した、という。東電の傲慢ぶりを再確認した。

 まずは朝日新聞(11月24日)の小さな記事をご覧あれ。
「放射能はだれのものか。この夏、それが裁判所で争われた。8月、福島第一原発から約45キロ離れた二本松市の『サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部』が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた」。

▼放射能は所有物にあらず
 「事故のあと、ゴルフコースからは毎時2~3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されるようになり、営業に傷害がでている。責任者の東電が除染をすべきである」。

 「対する東電は、こう主張した。原発で飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。答弁書で東電は放射能物質を『もともと無主物であったと考えるのが実態に即している』としている」。

 「無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だ。つまり、東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張する」。(以下省略)

▼ゴルフ場の訴え退け
 ゴルフ場の訴えは裁判所によって退けられた。「放射能は東電の所有物ではない」???では聞くが、今も毎時2億ベクレルまき散らされている放射能は、どこから出ている? 誰のせいでこんな悲惨な事態になったのだ?

 「地震国に原発は適さない」と当初から指摘されていたのに、東電は利権に惑わされた政治屋と結託。原発に無知な地元を札束でねじ伏せ、強引に設置したことを忘れたか。再三の警告を、「経済効率」を盾に無視し続けた。その結果、地球規模の大惨事を引き起こした。それでいて「放射能は東電の所有物ではない」。余りにも立派な捨て台詞に、震えを催してきた。


▼電気届けてやっている
 東電なる企業は地域独占。競争相手がないため一般企業や家庭に「電気を届けてやっている」と言った高飛車な意識が抜けきらない。天下りに弱い官僚と、利権と票を求める政治屋さえうまく丸め込んでおけば、この世に恐れるものはなにもない、と錯覚しているようだ。

 公開すべき情報も徹底的に隠し通し、バレタたら仕方なく小出しにする。企業の社会的責任など微塵も持ち合わせていない。東電が招いた今回の大事故(というより事件と言った方が正確)にも、他人事のような素振りを示す。東電の記者会見など見ていると、完璧な傍観者だ。

▼震える被災者、東電にボーナス
 「寒くて仕方ないが、金がないので防寒着も買えない。原発のせいで、わが家立ち寄ることさえ出来ない」。すき間風が吹く仮設住宅で薄いジャンパーを羽織った60代の男性が、映し出されたテレビ画面で震えていた。

 東電は原発震災で給料をカットしたという。だが、それは世間体を見つくろうための方策らしく、カットの割合は三々九度の杯程度。東電社員はいまなおサラリーマンの平均額をはるかにしのぐ高給を食んでいる。国、すなわち私たちの税金からの支援を受けながら、である。この冬、東電の関係者にはボーナスが支給されるという。

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