問われる報道する側の判断力!

2011年05月18日のブログ「半歩前へ」  問われる報道する側の判断力、の再録だ。

 ピンとはずれの報道は今も続く。新型ウイルスも東日本大震災メディアが本気で報道し始めたのは私のブログ「半歩前へ」よりずっと後になってからだ。私は海外電でことの重大さを知り、12月中旬から日本が危ないと繰り返し警告を発した。

 ところが日本のメディアは、安倍晋三にソンタクし、報道を控えた。その安倍は習近平にソンタクし「4月の国賓来日」を新型ウイルス対策より優先。新型ウイルスよりも「7月五輪」を優先した。

 この流れにメディアは追随した。結果、安倍政府の専門家会議、鈴木基の「感染しても8割が軽症」発言が国民に誤った情報を与えてしまい、感染爆発の危機を招いた。安倍政府とともにメディアも同罪だ。

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▼各国が健康被害に懸念
 日本経済新聞の18日夕刊に扱いは地味だが、気になる記事があった。WHOの年次総会のニュース。参加各国から福島原発に絡み、長期的な健康被害への懸念が相次いだという。発生から2カ月以上も経とうというのに、いまだ放射能を放出し続けているのだから、懸念は当然である。

 日経によると、カナダ政府の関係者は、「白血病やがんなどの健康被害が長期的に発生するリスク」を指摘。WHOのネイラ公衆衛生環境局長も「長期的な健康被害の潜在リスクに関する調査が必要」と訴えた。

▼一様に謝罪に的絞る
 このように各国が、今回の原発震災に伴う炉心溶解に、重大な関心を示しているにもかかわらず、日経以外の各紙は「健康懸念」についてほとんど記載がない。毎日新聞が「参加者からは、事故発生時の外国人保護や支援者の健康管理などについて質問が出た」とわずかに触れた程度。

 「日本が汚染陳謝」(共同通信)、「総会でおわび」(朝日新聞)、「副大臣が陳謝」(読売新聞)と、一様に日本側の謝罪に的を絞っている。「謝罪」が今回のWHO報道の柱ではなかろう。空気中や海中に大量の放射能を拡散したのだから謝罪は当然で、この場合、記事にするのは各国の健康被害に対する懸念の方ではないか。

 昔から言うではないか。犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛んだらニュースだ、と。今回の「謝罪」は犬が噛む、の類であろう。料理に例えると、主食は「健康懸念」で、「各国への謝罪」は、せいぜい副食、といったところではないか。

▼ピンとはずれの報道
 制御不能の状態が続き、収束の目途さえつかない中で、微量とはいえ放射能が出続けているのだから、世界が心配し、関心を払うのはしごく当然のこと。そこを素通りしてはいけない。ピンとのずれた写真は、何が映っているのかわからない。報道も同様で、しっかり「ニュース」を拾い上げていただきたい。

 総会では、地震国日本でなぜ、原発の維持にこだわるのか疑問視する声も出たそうだ。ギリシャ政府は「事故で巨額の損失が発生した中、コストが安いという理由で、地震発生地域で原発を維持する意味があるのか」(日経)と、素朴な疑問を投げかけたという。もっともな疑問で、日本人の多くも、そう感じていると思う。

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